季節に応じたティーショットを

ティーショットでのスコアメイク

コースマネージメントというと、ホールレイアウトを基準に考えて、バンカーや林などを避けるにはどうすれば良いか?また、ティーグラウンドからグリーンまでの高低差は何ヤードかなどという事を考えがちです。
もちろんこの考え方はコースマネージメントを考える上では基本となる考え方ですが、ここでもう一段階上がって考えると、スコアをもっと縮められる可能性が出てきます。
意識しておきたい事は、同じコースの同じホールであっても、その日のコース状態によって攻略の正解が違ってくるという事です。
そうして視線でコースマネジメントを考える際には、まずは季節毎でのコースの攻め方を考えてみましょう。

 


例えば暖かくなってきた春先は、コースの芝も青く色づき始めて、トップシーズンと同じ思考でラウンドしてしまいますが、実際は芝はそれほど生えそろっておらず、新芽や芝自体も柔らかいため、フェアウェイであってもボールは若干沈んだライになることがほとんどです。
このようなライから中途半端な距離を調整するようなスイングをすると、ダフリやトップのミスが出やすくなります。
短いミドルのティーショットでは、決まったようにドライバーで打つのではなく、セカンドショットでしっかりとフルスイング出来る距離を残すようなマネジメントをすると、結果的にスコアがまとまって来ます。
そのためには、カップから残り距離を逆算し、得意な距離を残せるような番手をティーショットで選択する必要があります。
春先だけではなく、どの季節でも同じことが言えますが、距離やコースレイアウト、その日のコースコンディションによっては、ドライバー以外のクラブをティーショットで選択出来るようなマネジメントを常に意識してラウンドしてみて下さい。

 

梅雨
梅雨の時期は、必然的に雨の日のラウンドが多くなります。
雨の降っている日や続いた後は、フェアウェイが柔らかくなるので、ティーショットでの飛距離はランが出なくなるため、キャリーでの距離を考えましょう。
さらにラフに入れてしまうと、水滴のついた芝の抵抗が非常に大きいため、ショットの成功率が低くなります。
セカンドでの距離を残してでも、スプーンなどフェアウェイウッドなどを使って方向性を重視したティーショットを心掛け、なるべくラフに入ることを避けるようにしましょう。

 

夏・秋
夏は芝の成長が早くなるので、ラフが長くなり葉も粘りが強くなります。
ですので、梅雨時期と同様に、夏も極力ラフを避けるためのマネジメントが求められます。
また、秋はラフの粘り強さは無くなってきますが、林間コースなどでは落ち葉が散乱していることが多く、場合によってはロストボールになる可能性があるので、梅雨や夏同様にラフは極力避けましょう。

 


冬は芝が薄くなると同時に、地面も硬くなります。また厚着をしたり体温が下がって筋肉が動きにくい状況でのラウンドが多くなります。
シーズンと同じようなパフォーマンスを発揮するのは難しいので、その事も考慮した上でマネジメントしていきましょう。
無理に振ろうとせず、出来る範囲でのふり幅でスイングする事が大切です。
気温の低下や厚着してのスイングの影響で、普段よりも飛距離が出なくなるため、飛距離に対して頭を切り替えてプレーしましょう。
フェアウェイは地面が硬くなっている為に普段よりもランが出やすいことも意識しておきましょう。
また、ラフは芝が薄くなっているので抵抗が少なく、他の季節よりもラフへの警戒は低くしても良く、場合によっては硬くなったり芝が薄くなったりしたフェアウェイより打ちやすい場合もあることもあります。
ラフに入ることを恐れずに、コースの幅一杯を使ったマネジメントが出来る季節であることも頭に入れながらプレーしましょう。

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