ピン位置に対する攻め方③ 2段グリーン
距離の短いロングホールや、平坦で広いミドルホールなどは、ティーグラウンドからグリーンまでの難易度が低い反面、グリーン周りはアンジュレーションがあったり、ラフが伸ばされていたりと、グリーン周りのアプローチの難易度が高く設定されていることが多く、その代表的なものが2弾グリーンになります。
2段グリーンの場合は、グリーン周りのラフやバンカーはもちろんのこと、花道からでもプレッシャーのかかるアプローチになります。
グリーンが2段になっていても、基本的には乗せる事がアプローチでの最優先事項になります。それを踏まえた上で、ピンが立っている段と同じ段に乗せる事を考えましょう。ピンが上の段にあれば上に乗せ、下の段にあれば下に乗せるのです。
多くの2段グリーンでは、花道側から見て手前が低く、奥が高くなっています。花道から攻める場合は、ピンが下の段にあるなら、転がしで攻めるのがもっとも確実です。多少強めに打っても、傾斜でボールの勢いが削がれ、戻ってくれる可能性があるからです。
もちろん、ピッチ&ランやを使ったりキャリーでグリーンまで運んでもいいのですが、その場合ダフってしまうと手前で乗らず、逆にトップすると上の段に乗ったり、最悪の場合はグリーンをオーバーすることも考えられます。
ピンが上の段にある場合でも転がしを使えますが、段を登らなければいけないので、距離感を出すのが難しくなり、場合によってはグリーンをオーバーさせるくらいの強さが必要になります。
他の選択肢としては、ピッチ&ランやピッチショットでキャリーで上の段に乗せる方法がありますが、その場合にはグリーンオーバーだけには気をつけて、結果として下の段に止まってもOKと考えましょう。
転がすにしてもキャリーを使うにしても、距離感と弾道のイメージを作っておく事が大切なので、普段の練習でもこの2つをしっかりイメージしてアプローチの練習をしておきましょう。