ハリントンルールをご存知ですか?
皆さん、「ハリントン・ルール」と呼ばれるルールをご存知ですか?
いつのどの試合でだったかまでは忘れてしまったのですが、優勝争いをしていたパトレイグ・ハリントンがグリーン上でアドレス中にボールが動いた事にカップインし、そのままスコアを提出。
その後、テレビで試合を観戦していた視聴者から、ボールが動いたと通報があり映像で確認した結果、ハリントンは過少申告による失格となってしまった事件がありました。
これに対して選手側から、テレビに映っている選手だけがこのようなケースによる失格などのリスクを負うのは不公平だという意見が多く出たため、本来のペナルティーを受けたスコアを適用する「ハリントン・ルール」が生まれ、ルールブックにも正式なルールとして記載されています。
これに関しては、選手のいうことももっともだと思います。
レギュラーツアーのフィールドで戦っているプロの中で、故意にルール違反を行うプロはいないと思いますが、テレビに映っていないところで、ルールの誤認や気づかずにルール違反を犯しているケースはゼロではないと思います。
そうして、テレビにたまたま映らなかった選手は事なきを得て、運悪くテレビに映っていた選手は失格というのは、やはり不公平と感じてしまいます。
とはいえ、違反があったことが判明している以上、ノーペナルティーというわけにもいかないので、このルールが生まれたのは必然かなと、、
最近では、マスターズの13番でサードショットをクリークに入れ、その後ドロップ位置を間違えてプレーを続けたタイガーや、トラブルショットでソールした際にボールが動いた事に気付かずショットした松山英樹選手にもこのルールが適応されています。
視聴者からは「ルールはルール」と失格を求める声も多数あったようですが、個人的にはこの裁定には賛成しています。
皆さんはどう思われたでしょうか?
最近は映像技術の発達やインターネット動画の普及もあり、テレビの映像もかなりキレイになったぶん、こういったケースに気付く場合も多くなっているとは思います。
いろいろな意見はあるかと思いますが、私としてはこのような通報はせっかくの戦いに水を差すような気がするので、テレビを見ていて違反に気付いたとしても、あえて通報はせずに静かに選手たちの戦いを観戦したいと思います。