ミドルアイアン③ 目標を正確に捉えるために
ミドルアイアンに自信が持てないと、それだけでプレーも消極的になり、スコアもなかなか伸びてくれません。
ミドルアイアンを苦手としている人の多くに共通しているのが、スイングテンポが早すぎるという点です。
ショートアイアンを持ったときにはゆっくりと振れているのに、それ以上の長さのクラブを持ったとたんに、急にスイングテンポが早くなってしまう人が非常に多くいます。
9番アイアンで120ヤード飛ばせる人ならば、特に飛距離を出そうとしなくても、普通に振って150ヤードくらいは出るはずです。
飛距離はクラブの性能が出してくれるので、あとはスイングの再現性と方向性を高めることに注意を払いましょう。
「ミドルアイアン② テークバックは低くゆっくり」でも少し触れましたが、ミドルアイアンはいかに目標にボールを正確に飛ばせるかがテーマとなるクラブです。
クラブの性能以上の飛距離を出そうとして、力任せに早くクラブを振ろうとするのは、ミドルアイアンに求めるテーマとは正反対のものです。
ミドルアイアン以上の精度を高めるには、トップスイングからダウンスイングに入る切り返しの部分で、いかにゆっくりクラブを下せるかが大きなポイントになります。
この部分で、コントロールが不能になるほど力を入れてクラブを下す人が多くいますが、これではショットごとにインパクトがバラバラになり、安定したショットを打つことは到底出来ません。
バックスイングと同じくらいにゆっくりとクラブを下していくのが理想です。
リストが9時の位置にくるまではクラブを出来るだけゆっくりと降ろし、そこからフォローまで一気に振り抜きましょう。
そうすることで、クラブがどんな軌道で動いているかが理解でき、さらにヘッドスピードが最大になったところで最高のインパクトを迎えることが出来ます。