傾斜地からのショット② 左足下がりから
左足下がりからのショットでは、普段よりボールが上がりにくくなります。傾斜に合わせて構えることで、クラブ本来のロフトより立ってしまうことがその原因です。
当然、まともにヒットすると低くて強いボールが出るので、ターゲットの手前にバンカーや池などのハザードがある場合には、ハザードにボールがつかまってしまう危険性が大きくなります。
距離があってもボールに勢いがある分、ハザードなどに届いてしまう可能性があるので、確実に手前に刻むマネジメントをする必要があります。
逆にターゲットまでの間にハザードがなければ、転がるイメージで打つことが出来ます。
出球が低い分、ランが普段より出やすいので、花道を狙っていけば転がってグリーンに乗る可能性も出てきます。
もう一つ注意が必要なのが、ボールが右に飛び出しやすいということです。左足下がりの度合いが大きくなればなるほど、テークバックで右ヒザが邪魔になり、ヘッドをアウトサイドに上げなくてはならなくなります。
必然的にアウトサイド・インのスイングになり、カット軌道になるため、スライスが出やすくなるのです。
傾斜地からはフルスイングしないことがマネジメントの基本となりますが、コンパクトなスイングを心掛けてもスライスしやすいのが左足下がりからのショットです。
ロフトが小さいクラブになればなるほど、この傾向が強まるので、ターゲットに対してやや左を向いて目標設定が必要になります。
覚えておきたいのが、ウェッジやショートアイアンなど、ロフトが大きいクラブでは右にボールが飛び出す度合いが小さくなり、その分スライスの計算は少なくても済むということです。
右サイドに池やOBなど、入れたくないハザードがある場合があり、そこに入りそうだと感じたら、無理をせずに番手を落として攻めるといいでしょう。