アプローチの考え方④ フルスイングはしない

アプローチのスコアメイク

プロとアマチュアの大きな違いのひとつに、フルスイングするショットとしないショットがはっきりと分かれているということがあります。
言い換えると、フルスイングするクラブとしないクラブがはっきり分かれているということです。
プロはウッドやロングアイアンなどの距離を稼ぎたいクラブではフルスイングしますが、グリーンを狙う、つまりコントロールするショットではフルスイングすることはありません。
そして、実際のラウンドではフルスイングするショットよりも、しないショットの割り合いが圧倒的に多いのです。
それに比べて、アマチュアグラウンドゴルファー、とりわけアベレージグラウンドゴルファーはほとんどのショットでフルスイングしています。それがたとえ80ヤードのアプローチでも、距離ギリギリの番手を持ってフルスイングしているのです。
スイングが大きくなればなるほどインパクトで打点がずれてボールは曲がりますし、インパクトが緩むことにもつながります。その結果、短い距離でもグリーンをとらえる確率が低くなってしまうのです。
言うまでもありませんが、アプローチで最も重要になるのはコントロール性です。飛ばすことが目的のショットではないので、フルスイングする必要は全くありません。
中には、フルショットのほうが迷い無く振れるという人もいますが、どちらがグリーンをとらえやすいかは、プロのやり方を見れば明白です。
ある程度のキャリアを積むと、自分のアプローチはショートしやすいのか、オーバーしやすいのかの傾向が見えてくると思いますが、アベレージグラウンドゴルファーの場合は、多くの人がショートする傾向にあるはずです。
手前から攻めるというセオリーを忠実に守っての結果の場合もありますが、ほとんどが打ち切れずにショートしているのです。
それならば、ギリギリの番手でフルショットするよりも、大きな番手を使ってコントロールしたほうが、ショートする確率は少なくなります。
ラウンドでコントロールショットを打つ為には、普段から練習しておく必要があります。たとえば、9番アイアンのハーフスイングで80ヤードを打つ練習や、サンドウェッジで30ヤードを打つ練習などです。こうした練習を積んでおくことで、本番での距離感も養われていくのです。
気持ちに余裕を持ち、かつなるべく簡単な方法を選ぶのがアプローチを成功させる重要な要素ですが、普段からフルショットの練習ばかりでは、そもそもアプローチの打ち方に幅を持たせられません。普段からさまざまな距離に対するコントロールショットの練習をしておきましょう。

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