得意なパットと苦手なパットを把握

パッティングの練習方法

例えば、フックラインを左に外したとしましょう。
外した原因が、引っかけて方向のミスをしたのか、タッチが弱くて距離が合っていなかったのか。
その原因分析はなかなか難しく、分からないままでいるとパッティングが不調に陥ってしまうことになります。
100切りや90切りレベルのグラウンドゴルファーは特にそうですが、80切りを目指すグラウンドゴルファーの中にも、「外した」という結果しか見ていない人がいます。
「今、どっちに外しましたか?」と聞くと、3秒後には「あれ、どっちだっけ」と、もう忘れているわけです。
自分の失敗を分析してこそ、対処法が見つかります。
これが分からない限り、練習法も見つかりません。
つまり、上達法がないに等しいのです。
フックラインの話しに戻しますが、方向が合っていてもタッチが弱ければ左に外れます。
逆に、タッチが合っていても引っかければ左に外れてしまいます。
そこで、それを判断できるようになるために、距離と方向を切り離して練習してみましょう。
距離感に磨きをで述べたように、2本のテープを50センチ間隔で貼ってタッチを合わせるなどして、どちらの方が自分に不足しているかを見極めてください。
実際アマチュアのパットは、方向のミスよりもタッチが合っていないケースがほとんどです。
タッチ合わせの練習には距離が必要ですが、練習マットでやるなら、1メートルくらいから始めて、1メートルと5センチとか、10センチとか、5センチ刻みで転がす距離を変える練習をすると効果的です。
米ツアー屈指のパットの名手で知られ、1996年に平均パット数1位になったこともあるブラッド・ファクソンは3通りのラインの練習をよくします。
同じスライスラインでも強めのタッチで真っ直ぐ入れる。
①カップ左を狙って20センチカップをオーバーさせるくらいのタッチで打つ。
②カップ左を狙ってジャストタッチで打つ。
タッチ次第でラインをどうにでも変えられるんだという自信を常に持てるようにしているのです。
このようにタッチによってラインが変わることもしっかり理解しておきましょう。
なお、ストレートラインなら左右どちらかに外すことが多いのが普通です。
左右に5割ずつ外している人はほとんどいません。
いつも左に外す人は、カップの左に打ち出してラインを膨らませるスライスラインが得意と言えます。
いつも右に外す人ならフックラインが得意なタイプです。
ラウンドするときは、スコアカードにカップのどちら側に外したか記入しておきましょう。
入った場合はI(IN)、左に外れたらL(LEFT)、右ならR(RIGHT)を毎ホール書き込むのです。
そうすることで、ミスの傾向がつかめます。
実際に試してみると分かりますが、左右均等に外すことはほとんどなく、決まってどちらかが多いはずです。
これが分かれば、対策を立てて練習を行い、ミスパットを減らすことが出来ます。

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