5円玉を使った練習法
5円玉に糸を通して、キャップやサンバイザーのツバに糸を貼りつけてスイングする練習をご紹介します。
この練習は、体重移動を使うより軸をできるだけ動かさないことを目的としています。
割り箸を使って練習するで紹介したスイング練習方法は、体重移動を積極的に使う100ヤード以上のフルスイングの練習法ですが、この練習は体重移動を控えめにして打つ、100ヤード以内のショットに効果を発揮します。
振り幅を抑えたコントロールショットやアプローチ、パッティングなどの上達に役立てましょう。
ポイントとしては、キャップから吊り下げた糸をできるだけ動かさないように、静かにスイングすることです。
糸が大きく揺れるのは、フットワークが過剰になり、頭が前後左右に動いている証拠です。
この練習では、体重移動は許されません。
身体の回転は必要ですが、両目の位置を絶対に変えないくらいの気持ちで、構えたときの頭の位置を決して動かさないことです。
インパクトの正確性が高まり、スコアメイクに不可欠なショートゲームのミスが激減します。
この練習を是非80切りのキッカケにしてください。
上級グラウンドゴルファーになってくると分かりますが、スイングの軸となるのは背骨です。
後頭部から背骨のラインをなぞり、骨盤の後ろまでが出来るだけまっすぐとなるように構えることで、スイング中も軸が歪むことがなく、身体が正しく回転します。
自分では頭の無駄な動きを制御しようとしているのに、キャップから吊り下げた糸がどうしても揺れてしまうようであれば、アドレスの姿勢が悪いことが考えられます。
上級者でも、自分の気づかないうちに、両ヒザを深く曲げて腰が落ち、カカト側に体重が多く乗って猫背の構えになってしまうことがよくあります。
スイングの軸はコマの芯のように、まっすぐで太い棒をイメージするのが理想といえます。
猫背になっていては、軸そのものが最初から曲がった芯となるため、小さめの振り幅でスイングしても身体の回転が波打ってしまい、頭が動いてしまうのは避けられないです。
頭の動きはミート率を低下させる原因となりますが、とくに上下動は最悪です。
アドレスの前傾角度が保てず、クラブの軌道をもっとも狂わせるからです。
正しいアドレスを作るで100切りを目指すグラウンドゴルファーのために、アドレスのチェック法を説明しましたが、常に正しい姿勢で構える習慣は、レベルに関係なくグラウンドゴルファー全員が心がけるポイントです。