風の強い日のティーショット2
グラウンドゴルフでは、風は戦うものではなく味方につけるものと説明しました。アゲインストなどの風に逆らおうとしても、なかなか対抗できるものではありません。
風を読むとき、グリーンの傾きのようなものとしてイメージします。フォローは下りのパットでいつも通りに打っても距離は自然といつもより伸びていきます。
反対にアゲインストは上りのパットで、いつもと同じ距離感で打てば当然距離は短くなります。
それに対して強く打つというイメージで目標に届かせようとしても、力んでヒッカケたりするミスの危険性を高めるだけです。
サイドウィンドウは横の傾斜で、目標へまっすぐに飛ばそうとしても、パッティングではボールは傾斜の下に流れていきます。だからといって傾斜に逆らおうとは思わないはずです。傾斜の高いところに向かって打ち出せば、傾斜によってボールは目標方向に自然と流されていきます。その曲がりは、ある程度の予想が立てられます。
空中を飛ぶショットの弾道に対する風の影響もそれと同じといえます。
風によってどのくらい曲げられるのかを計算して、狙う方向を変える。あとは、狙った方向にいつものスイングで打ち出し、あとは風に曲げてもらうのです。
パッティングは、ボールの通り道にかかっていない傾斜の影響は受けません。それと同様に風がいくら吹いていたとしても、ショットの弾道が通らない場所に吹いている風の影響は受けません。
上空の雲の流れや木の揺れ具合、池の水面の波紋などから風の向きや強さはある程度の予想がつきますが、その風がそのままボールの通り道に影響を与えるとは限りません。
ボールが通ると想定される空間の木の枝や葉などの動きをよく観察して、本当にボールに影響を与える風を見抜くことが大切です。