ヘッドのタイプは目的と球筋で選ぶ
自分にとって振りやすいクラブ重量を見つけることが出来たら、次は自分の球筋や目的にあったヘッド探しです。
初心者の方は、まずはヘッドの大きなモデルからクラブを選ぶことをオススメします。
特に、グラウンドゴルフを始めたばかりという方は、クラブヘッドをボールに当てる事が最優先なので、ドライバーに限らずウッドやアイアンに関しても、大きなヘッドを選ぶようにしましょう。
そうすることによって、見た目の安心感を得る事ができ「当たらないかも」という不安を取り除く事ができます。
ただし、ヘッドが大きくなるとボールにヒットしやすく、打点がブレてもボールの曲がりも少なくなりますが、ヘッドが大きくなるほどネック軸回りの慣性モーメントが大きくなるため、ヘッドの返りがゆっくりになりボールをつかまえにくくなります。
ボールを自分でつかまえることの出来ない初心者の方は、大型ヘッドのついたモデルの中でもフェース面が左を向いたフックフェースのものや、ヘッドの重心位置がヒール寄りでフック回転がかかりやすいドライバーを選びましょう。
具体的なモデルを挙げれば、ヘッドスピードが40m/sをきる人ならばダンロップのXXIOやブリヂストンのファイズシリーズから、40m/sを超えるようならばダンロップのスリクソンシリーズのアベレージ向けモデルや、ブリヂストンのX-DRIVE・GRなどのモデルがオススメです。
また、ロフト角にも注意が必要です。基本的に、ロフト角が小さくなるほどボールがつかまりにくく、また上がりにくくなるため、10.5°や11°などのある程度ロフト角のあるものを選ぶ事も重要です。
あわせて、スイングが安定しない初心者の方は、45インチ以上ある長尺モデルでは、ボールをミートすることが難しく、ミスをする確率が高くなるので選ばないほうが良いでしょう。
アイアンも同様で、基本的にはヘッドが大きいもので、つかまりの良いグースネック仕様になっているモデルから選びましょう。
ヘッドの大きさと適度な重量、長すぎないシャフトで安心感とボールに当たる確率を上げ、性能でボールをつかまえてくれる。
初心者の方は、まずこの基準を満たしているモデルの中からクラブを選ぶ事をオススメします。
ここで問題になってくるのが、技術は初心者レベルでも、パワーがありヘッドスピードが45m/sを超えるようなパワーヒッタータイプの人で、野球経験者などに良く見られます。
残念なことに、国内メーカーの作るクラブの中には、やさしいヘッドに重たく硬いシャフトを装着したものはなかなかありません。
このような方におすすめなのが、大きなヘッドに重たく硬いシャフトが装着された海外メーカーの並行輸入クラブです。
テーラーメイドのロケットボールズなどのモデルがこれにあたります。
どうしても国内メーカーのヘッドを使いたい場合は、純正シャフトではなく、ハードなシャフトを装着したカスタムモデルから選ぶようにしましょう。
クラブ選びに際して何度も言うことですが、軽すぎるクラブを使っていては上達を望む事は出来ません。
自分の体力やヘッドスピードに見合わないクラブで練習するという事は、上達の道を自分で閉ざしてしまうことにもなりかねません。